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「心理療法」も大切になります。

治療は、薬物療法が中心ですが、患者さんのメンタル面をケアする「心理療法」も大切になります。現在の心理療法は、「行動療法」と「自律訓練法」の2つがメインとなって行われています。
「行動療法」とは、人間は癖が付きやすい動物のであることから、悪い癖を取り除き、良い癖を付けて修正していこうという考え方が基盤となっています。その中に、「系統的脱感作」という代表的な治療法があります。
 例えば、高所恐怖症であれば、建物の1階で緊張がゼロになったら次の階へ行く、またそこに慣れたら次の階へ行くということを繰り返して、徐々に上の階まで行けるようにしていく方法です。これは、高所恐怖症だけではなく、電車などに乗れない人の場合にも適用されています。
 また、「自律訓練法」は、心と体を十分にリラックスさせる方法をマスターするという療法です。パニック障害の患者さんは、パニック発作を起こしていない時でも、健常者より緊張度が高いということが分かっています。常に何かに緊張しているため、ちょっとしたことがきっかけで、発作を起こしてしまいます。普段からの緊張度を下げるためにも、自律訓練法は非常に重要で、これは広場恐怖の解消にもつながっていきます。


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